尾崎牛の誕生について
尾崎さんの尾崎牛
高級なブランド牛として名高い宮崎牛。
その中でも特に稀少で美味しいと言われているのが、尾崎宗春さんが作り上げた「尾崎牛」です。ブランド牛の多くは宮崎牛のように生産地の地名がつけられていることが多いのですが、尾崎牛は生産者である尾崎さんの苗字がそのままブランド名となっています。
これは、尾崎さんが独自のこだわりをもって尾崎牛を生産していることの証です。アメリカで畜産の勉強をした尾崎さんが、帰国したのは28年前のこと。その際、尾崎さんは「自分の食べたい牛肉を作る」ということを目標に掲げ、牛の肥育にあたりました。

何パターンもの飼料配合を繰り返し、その都度牛肉の味見をしながら納得のいく状態を作り上げていったのです。尾崎さんが「この牛肉ならば自信を持って販売できる」と感じる脂の味になったのはつい最近のこと。
それまで宮崎牛として売っていた牛肉ですが、今から13年ほど前に尾崎さん独自の餌の配合を固定化し「尾崎牛」というブランド名で売り出すことになったのです。
他に類を見ないブランド牛
現在では、尾崎さんが肥育する尾崎牛は1000頭を超え、ようやく家庭用に広く販売されるようになりました。
尾崎牛が現在の形になって一般家庭でも購入できるようになるまでには、尾崎宗春さんのお父さんの代から始まって、30年近くの歳月がかかったのでした。
最近ではインターネットでも簡単に尾崎牛を手に入れることができます。また、宮崎県はもちろん、都内のレストランなどでも尾崎牛を使用しているお店も増えています。
畜産の世界というのは、投資額が大きいという問題があります。尾崎牛の場合も例外ではなく、尾崎さんの牧場も尾崎牛を始める前はかなりの借金を抱えていたといいます。
それが、餌の配合を工夫したり、販売の仕方を変えたりしながら経営してゆくことで、借金を返済することにつながっていきました。
他に類をみないブランド牛として尾崎牛が誕生したことは、日本の食肉業界にとって画期的な出来事であったといえるでしょう。